スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

連載①




第一回 「和田/犬童/樋口の3クリエイターが合流するまで。その①」


============================


さて、この映画は、「忍ぶの城(しのぶのしろ)」という脚本を

和田竜なる人物が書いた事がそもそもの発端です。

この脚本は映画のオリジナル脚本のコンクールである

城戸賞を受賞しています。

ですが、この脚本に僕が出会うまでにも色々と経緯がありました。

僕は2003年に犬童一心監督、妻夫木聡・池脇千鶴主演の

『ジョゼと虎と魚たち』という映画をプロデュースしたのですが、

この作品で映画製作者に与えられる藤本賞の特別賞を

アスミック・エースの小川プロデューサーと共に頂きました。

その受賞式の会場でのことです。

そこには『油断大敵』で藤本賞・新人賞を受賞した

成島出監督も出席していました。

成島さんとはかつて長谷川和彦監督の新作

(もちろん成立しませんでしたが)

の企画開発でご一緒していました。

と言うより自主制作映画出身の僕にとっては、

あの傑作自主映画『みどりおんな』の監督として

お名前は学生時代から知っていたのですが。

その成島さんと授賞式の場で再会したのですが、

彼から『油断大敵』のプロデューサーである

渡辺敦さんをご紹介いただきました。

そして後日、その渡辺さんから連絡をいただき、

成島さんの次回作の企画を一緒にやらないか、

とお誘いを受けたのです。

渡辺さん曰く、

「プロではないが凄い本(脚本)を書ける奴を見つけたから紹介する」

とのことです。

皆さんご想像の通り、

その「凄い本をかける奴」が和田さんでした。

その和田さんにお会いしたのは2004年の6月30日。

下町・門前仲町にある渡辺さんの会社のオフィスだったと記憶しています。

はじめての印象は・・・、まず若い。

そして慇懃無礼という感じでしょうか(笑)。

スーツは着ているし言葉遣いはきちんとしているし、

一見(というかその頃は実際も)実直なサラリーマンという印象です。

が、いざ話し合いになると実は武闘派

自分がとことん納得するまでは決して判断を下さないタイプです。

そして現代劇は書かないの?という問いに対し

時代劇以外の脚本は書きません

現代人はつまらないですから」

と言い切ります。

「変な奴だな」と思い

また「あなどれない奴かもしれないな」とも思い、

あわてて彼の書いた脚本「忍ぶの城」を翌日読みました。

そうです、僕はなんと「忍ぶの城」を読まずに

和田さんに会っていたのです!

正直その頃の僕は時代劇にそれほど興味がなく、

企画の誘いに乗ったのもあくまで成島さんの新作への興味からです。

ですから渡辺さんが良いと言うなら大丈夫だろうぐらいの気持ちで

脚本を担当する和田さんと会ったわけです。


(つづく)

記事一覧
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。